現役通訳ガイドのフランス留学

2007年からフランス語の通訳ガイドとして日本全国を飛び回っています。ガイド歴11年目の今年、9か月休業してフランスに留学することに決めました。せっかくなので、ガイド目線で、留学先・リヨンの学校やホームステイの様子、フランスのツーリズムの状況などを綴っていきます。日本のインバウンドに携わっている方、通訳ガイドを目指している方、フランス語を勉強している方、今さら留学(?)をお考えの方などに、ぜひ読んでもらいたいです!

今なぜ、留学?

はじめまして。

フランス語通訳ガイドのMizukaです。

2007年に資格を取ってすぐデビュー、11年目を迎えています。

f:id:chezmizuka:20170909104154j:plainこれは、当初から私がグループを引率するときに使っている「ガイド旗」です。

 

原宿の手ぬぐい屋「かまわぬ」で買った招き猫の手ぬぐいに、秋葉原で購入したラジオのアンテナをつけたもの。紺と赤のリバーシブルにしています。

 

当時は誰も、招き猫の旗をもってガイドしている人はいませんでしたが、今はたまに見かけます。10年以上も使っていると、年季も入ってきて、アンテナも曲がっていますが、この招き猫、フランス人には好評なので、ずっと使い続けています。

 

さて、この旗をいったん休ませて、この秋からリヨンに留学することにしたわけですが、そもそも、なぜ今、留学なのか・・・?ですね。

 

実はフランス留学自体は、3度目です。

1度目・・・

1997年(フランス語歴1年ほど)

パリの語学学校ELFEへ 3週間(ホテル暮らし)

2度目・・・

2007年(通訳ガイド試験に合格して、仕事を始めた年)

モンペリエの語学学校Accent Francaisへ 3週間(ホームステイ)

 

いずれも、3週間滞在して、2週間通学するという、ごくごく短期なものでした。

子育て中でもあり、これが限度。もちろん、家族の理解があっての実現であり、得るものはありました。

 

そして、今年。

3度目・・・2017年!

もうおわかりだと思いますが、ちょうど10年ごとの節目なんです。

 

これから先、どんな人生を送ろうかと考えた時、やはり、あと10年は通訳ガイドとして仕事をしたいな、と思いました。

それならば、今の自分では、まだまだ実力が足りない。

私の場合、接客力やコミュニケーション力で、語学力の不足を補い、必死で背伸びしてやってきました。

でも、どこか長期留学をしていない自分にコンプレックスがありました。

もっとフランス語力を伸ばしたい、磨きたい、そうすれば、もっといい仕事ができる、目指している自分になれる。そう思いました。

 

思ったら、早かったです(笑)

お世話になっている各エージェントさんには、今秋~来春にかけてのツアーはお引き受けできない旨をお知らせし、親しい友人には宣言し、長期留学のための準備にとりかかりました。

 

最初は、大学の付属学校で学ぶつもりでしたが、やはり私の最大の目的は「会話」なので、結局リヨンのアリアンス・フランセーズにしました。

 

3か月以上の留学には、学生ビザが必要なので、その取得のための手続き(とりわけ大使館のCampus Franceへのオンライン登録は想像以上に厄介だった)の最中は、しばしば心が折れそう~(笑)でしたが、

 

学生ビザも取れ、ホームステイ先も決まり、プレースメントテストによるクラスレベルも決まりました。海外留学保険や外貨両替やTGVの手配などの準備も終えました。

 

あとは荷作りと、しばらく会えないからと誘ってくださる友人や知人とのランチや飲み会を楽しむことでしょうか~ 

 

もちろん私にも家庭の諸事情はあります。留学などしないほうがいい理由は探せばあります。しかし、今となっては後ろ向きに考えてもしょうがないので、前に進むのみ。

健康への留意と、周りへの感謝を忘れず、がんばります!