現役通訳ガイドのフランス留学

2007年からフランス語の通訳ガイドとして日本全国を飛び回っています。ガイド歴11年目の今年、9か月休業してフランスに留学することに決めました。せっかくなので、ガイド目線で、留学先・リヨンの学校やホームステイの様子、フランスのツーリズムの状況などを綴っていきます。日本のインバウンドに携わっている方、通訳ガイドを目指している方、フランス語を勉強している方、今さら留学(?)をお考えの方などに、ぜひ読んでもらいたいです!

新旧・2つの博物館に行ってみた・・

日曜日は、ほとんどのお店が閉まっているので、日本のような活気はないし、やることも限られています。

美術館や博物館だけは、日曜日でもオープンしているので、先週末の日曜日は、旧市街にあるMusees Gadagne ガダニュ博物館に、ぶらりと行ってきました。

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ガダニュ博物館には、リヨン歴史博物館と、マリオネット博物館があり、Carte Cultureを持っていると、どちらも無料で入れるのですが、マリオネット(人形)にはあまり興味がないので、歴史ーのほうを探訪。オーディオガイドは英仏あります(私は迷わずフランス語を選択!)

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ルネッサンス時代の建物を利用した展示室が、なんと30近くもあり、途中、螺旋階段を登りながら進みます。この日、前半の見学者は、私ひとり(貸し切り状態!)。後半は数人見かけたものの、自分のリズムでゆっくり見学できるのは、何より。

紀元前のローマ時代にまでさかのぼる、長~~~~~いリヨンの歴史を知ることができましたが、展示物で興味を引いたのは、これ。これは何でしょう?

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実は、トランプの木型なんです。リヨンは15世紀~16世紀にかけて、印刷業で栄えます。

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印刷業と並んで、忘れてはならないのが、絹織物業ですね。

ジャガードが発明される前の大きな織機と、ジャガード織機、両方が展示されていました。

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さて、日にちは変わって、今週末は、再開発地区として何かと名前があがるConfluence地区の、Musee de Confluences に行ってきました。

ウィーンのCoop Himmelblau 設計です。

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建築に興味があったので、中に入るつもりはなかったのですが、

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せっかくメトロとトラムを乗り継いでやってきたので、入館しました。(入館料はCarte Cultureの割引で6ユーロ)

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ここは自然史博物館です。フランスらしく、どの展示エリアも、これでもか~と収蔵品が陳列・関連情報が網羅されていますが、それを全部見ていると疲れるだけなので、ざっと眺めるだけにとどめました。「毒」がテーマのエリアでは、ありとあらゆる古今東西の毒関連物が展示されていて、日本のフグもいました~。

↓ このエリアは親子連れが多かったです。

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Confluenceとは、2つの川の合流点のこと。

建物の奥まで行くと、まさにローヌとソーヌの合流地帯であることが、体感できます。

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