現役通訳ガイドのフランス留学

2007年からフランス語の通訳ガイドとして日本全国を飛び回っています。ガイド歴11年目の今年、9か月休業してフランスに留学することに決めました。せっかくなので、ガイド目線で、留学先・リヨンの学校やホームステイの様子、フランスのツーリズムの状況などを綴っていきます。日本のインバウンドに携わっている方、通訳ガイドを目指している方、フランス語を勉強している方、今さら留学(?)をお考えの方などに、ぜひ読んでもらいたいです!

メトロ事情&勉強法公開の巻

今日から12月。

11月に入って急に寒くなったので、先月からメトロで通学しています。

最寄の駅 Hotel de Villeまで歩いて、そこから2駅の Bellecour で乗り換えて、もう1駅Guillotiere で降ります。

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⬆ここが最寄りの駅のあるところ(市庁舎とオペラ座の間)

3日目にして、どの車両に乗って どう乗り継げば 最短距離で行けるか、掌握しました。だてに 東京で まもれていません(^-^;

通勤・通学ラッシュは、日本だけのものではなく、リヨンも結構、混雑します。といっても、ピーク時の山手線ほどではありません。9時前の銀座線くらいかな~。なぜか混み具合が日によってずいぶん違い、乗換駅で2本見送って3本目に乗る、という日もあれば、スイスイ乗れる日もあります。

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⬆これは乗換駅の様子。比較的、空いている日の写真。

メトロの車両で要注意なのは、座席前につり革がない!ということ。なので、日本のように座席前に立ってしまうと、つかまるものがない という悲劇になります。つり革は、中央の通路に、80㎝間隔くらいであるだけで、あとは、登り棒みたいな鉄棒があるので、そのあたりに身を置くのが無難です。

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メトロの入口では、お姉さんやお兄さんが、無料の新聞を配っていて、それを受け取って読むのが、日課になっています。2種類あります。↓↓

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購読紙ほど難しくないし、日常生活に必要な語彙や表現が使われているので、毎日のトレーニングとしては最適だと思います。何事も積み重ねが大事、ということで、1日1記事、スクラップすることにしています。⤵

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学校(アリアンスフランセーズ)では、午前の総合クラスが、9:00~12:00まで。テキストは、日本でもおなじみの「Alter ego 4 」です。中身はこんな感じ。

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担任の先生は2人交替。主担任の先生が、テアトル型の面白い先生で、しょっちゅう脱線しては、テキストには載っていないような表現をじゃんじゃん教えてくれます。

もちろんノートはとっていますが、家に帰って、改めて取捨選択して、別に保存版のノートを作っています。それがこれ。⤵

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クラスでは結構、発言する機会があり(あてられなくても言いたいことがあれば自発的にどんどん)、ストレスフリーに授業が受けられていることはありがたいことです。

午後の会話クラスは、12:30~13:45まで。このクラス、名簿には12人の登録者がいるのに、いつも出席するのは、5~6人。内容は先生によって、主題を決めてディスカッションしたり、ビデオを観たあと口頭発表したりと、いろいろです。(12月に入って少し形態が変わりました)

 

このように、充実しているものの、11月になって、アリアンスフランセーズだけでは物足りないような気がして、CPU(という別の組織。ボランティアのフランス人の先生が学生にフランス語を教えてくれる)にも登録しました。

年間登録料65ユーロで、あとは無料。最初に面接して、自分のレベルや目標にあったクラスを提供してくれます。あまり期待していなかったのですが、これが大当たり!

週2回(16:00~18:00)通っています(それぞれ別のクラス)。

木曜はDALFのC1レベル。先生は、退職した、元・フランス語の先生。早口で厳しい。生徒は、すでに先生と馴染んでいる中国人の女子学生と私の2人だけ。(注:前回から、新たに中国人と台湾人の女の子が加わりました)毎回、先生が新聞記事を持ってきて、それを読んで、レジュメしていく作業。ライティングは家でやっていきますが、口頭でも、その場で要約していく作業は、スリリングそのもの。初回は、この”アクの強い”お二人の中に急にとびこんだので、どうなることかと思いましたが、2回目からは、私も負けじと応戦しています。先生からは容赦なく「はい、Mizuka、最初のパラグラフをまとめてみて」、「じゃMizuka、今、私が話した内容を繰り返して言ってみて」と、間髪入れずに指示が飛んできます。間違うとその場で、直す、直す。この手加減のなさ、なかなか、ほかではないです。18時になった頃には、朝からの長時間の疲れもあって、もうぐったりですが、たぶん、これを続けていると、ガイドとして身につけたかった力がつくような気がします。

上記授業の保存版ノート⤵

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火曜もC1レベル。新しく開講されたクラスだからか、生徒は私だけ。先生は、9月に退職されたばかりの、元・経済学の先生。先生自身、CPUでの初めての授業ということで、やる気満々。個人レッスンになったこともあって、私がどういう授業を望んでいるのか、しっかりリサーチしてくれたあと、初回は、東京を案内する(説明する)、というプレゼンスタイルになりました。この先生にも、間違いがあればすぐ直してくれるようにお願いしたので、すかさず直しが入ります。

というわけで、”やらないよりはマシ”と思って始めたCPUが、思いのほか、濃い内容になりました(^-^;アリアンスでの課題もそれなりにあるので、自分で自分にだいぶ負荷をかけてしまったなー、と思いますが(>_<)

 

アリアンスフランセーズでは、12月からクラスがひとつ上がって、午前のクラスメートは10人に減りました。今年の授業は(クリスマス休暇に入るので)残り3週間。これまでオール出席(一度も欠席したことがないのは私くらいかも~(^-^;)なので、ひき続きガンバリマス!

 

↓ おまけ:先月下旬の production ecrite の評価表とコメント。

sujet (テーマ)は、" Les inegalites hommes-femmes dans le monde du travail ".

私の中で、”フランス人のような文体で書く” というのが目標なので、先生が口頭で、「日本人が書いたとは思えない!」「妻や息子にも見せました」と絶賛してくれたのが嬉しかったです(^O^)

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