現役通訳ガイドのフランス留学

2007年からフランス語の通訳ガイドとして日本全国を飛び回っています。ガイド歴11年目の今年、9か月休業してフランスに留学することに決めました。せっかくなので、ガイド目線で、留学先・リヨンの学校やホームステイの様子、フランスのツーリズムの状況などを綴っていきます。日本のインバウンドに携わっている方、通訳ガイドを目指している方、フランス語を勉強している方、今さら留学(?)をお考えの方などに、ぜひ読んでもらいたいです!

ガイドツアー (2) Gastronomie lyonaise

リヨン市が主催するガイドツアー、第2弾は、リヨンの食を探訪するツアーに参加しました。
今回は集合場所にメトロで行ってみました。
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次の電車はprochain その次はsuivantなんですね(^-^;
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切符は1ユーロ80セント。1時間以内なら何度でも使えます。なので、出口では回収がないのですね。(結局いつも1回しか使わないけど)

集合場所には人が集まってきていますが、やはりガイドさんは時間前には現れない(^-^;
30分~1時間前にはスタンバイしている日本のガイドとは、違います。

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今日のガイドはAnneさん。まずリヨンの食の歴史がしっかり語られたあと、最初に向かったのはbouchon(ブション)と呼ばれる、リヨン料理を出すレストラン「Daniel&Denise 」
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Anneさんの説明によると、bouchonは元々は、relais de poste (馬を替える宿駅)だったのが、そこで料理を出すようになり、小さな居酒屋が次第に庶民的なレストランになっていったそう。その名残として、このお店でもインテリアにお鍋などを飾っているのだとか。
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オーナーの説明のあとは
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grattonsの試食。
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この後、広場でルネッサンスがらみの(イタリアの影響大)の食の歴史が語られたあと、一行が向かったのは、旧市街の食料品店。
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今度は店主が語り始めます。驚くことにこの店主がよくしゃべる。興がのってくると、ところどころで笑いを取りながら、20分以上はしゃべり続けていたのではないでしょうか。日本では、こういったお店のご主人がここまでしゃべることはない。さすがフランス人です。
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リヨン特有のsaucissons(ソーセージ)↓
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試食のサラミは3巡くらいまわってきました。美味しかった!
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店主いわく、リヨンのソーセージに合わせるワインはボジョレー。(ボジョレーはリヨンから近いのですヨ)
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その後、ソーヌ川を渡り、presqu'ile(ソーヌ川とローヌ川にはさまれた中州地区)へ。
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このあたりはリヨン屈指のレストラン街。ルネサンス洋式の建物は、リヨンが印刷業で栄えていた当時のもの。もちろん料理本も数多く出版されました。
この道端でAnneさんはまたもや食の歴史を熱心に説明しておられました。
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最後は、リヨンのchocolatier「Voisin」を見学。
ボワザンは、1897年創業の老舗ショコラティエです。
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日本では知名度が低いですが、リヨンには複数の店舗があります。
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笑顔がチャーミングなお姉さんが、お店の歴史と、リヨン名物のお菓子「Coussin de Lyon」と「Quenelle de Lyon」について説明してくれました。
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見た目は、色がえっ?という派手さですが、味は意外と繊細で、delicieuxでした。
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フランス語の説明書を載せておきますね。
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